薩摩琵琶の語りと津軽三味線、和太鼓などの伝統楽器で、日本神話の世界を描いた古今樂明座自主公演「四扇」。神々の誕生から天岩戸、八岐の大蛇退治までを舞台化しました。
2026年8月16日(日)、古今樂明座は府中市立中央文化センター・ひばりホールにて、自主公演「四扇」を開催しました。
今回の舞台の題材となったのは、日本神話を代表する物語の一つである「天の岩戸」。
現代では、神々の物語をまとまった形で知る機会も少なくなりました。そこで「四扇」では、神々の誕生から国生み、天照大神の責務、須佐之男の荒ぶる姿、そして天照大神の天岩戸隠れと岩戸開き、さらに須佐之男による八岐の大蛇退治まで、日本神話の壮大な物語を一つの舞台作品として描きました。
物語を導いたのは、月夜見命を扮した薩摩琵琶による語り。
そこに和太鼓、津軽三味線をはじめとする日本の伝統楽器の音色を重ね、神話の世界を音楽と語りによって立ち上げていきました。
前編では「はじまりの物語」から、荒ぶる須佐之男、天照大神の天岩戸隠れ、そして岩戸を開くために知恵を絞る神々の会議へ。
後編では、神々が集い繰り広げる「天岩戸の宴」から、天照大神の岩戸開き、そして晴れやかな世界の再生へと物語が展開します。
さらに終盤では「須佐之男外伝」として、草薙の剣につながる八岐の大蛇退治を描き、神話の物語を締めくくりました。
「四扇」が目指したのは、神話をただ説明する舞台ではありません。
薩摩琵琶の語り、太鼓の響き、三味線の音色、そして演者たちの身体表現。それらが重なり合うことで、観客がいつの間にか物語の中へ入り込み、まるで遠い神話の時代を実際に見てきたかのように感じられる舞台を目指しました。
神々の誕生、国生み、天照大神の悲しみと喜び、須佐之男の荒々しさとその後の物語――。
古くから語り継がれてきた神話を、日本の伝統芸能の音とともに体感するひとときとなりました。
古今樂明座では今後も、和太鼓や津軽三味線、薩摩琵琶など、日本の伝統芸能を軸に、音楽と物語を融合させた舞台作品をお届けしていきます。
今回の「四扇」をご覧いただいた皆様、そして公演を支えてくださった皆様に、心より御礼申し上げます。
古今樂明座 自主公演「四扇」
日時:2026年8月16日(日)13:30開場/14:00開演
会場:府中市立中央文化センター ひばりホール
料金:2,900円(中学生以下無料)
演出:谷川和馬
協力:福田幹(津軽三味線)
広報:広報ふちゅう 3月15日号
更新日: 2026/08/19 (水) 14:56