紀行作家としての一面を持つ講師自身の旅の経験に基づいて、新潟、山形、秋田、青森、岩手、宮城、福島各県の有名無名な諸々の風物を深く考察し、日本の民俗文化の奥深い背景に迫ります。講師自身とその相方である若狭の画家・渡辺淳一氏の二人による成り行き任せの貧乏旅行は、様々な発見や感慨に満ちみちた道行きではありました。松尾芭蕉と曽良の「奥の細道」の旅にみる品格などにはおよそ無縁な珍道中の披露譚ではありますが、現代の旅好きな方々にとっては、それなりに参考にはなろうかと存じます。今回紹介するのは前回の山形~秋田~青森の道中に続く、青森~岩手~宮城~山形~福島における放浪の珍道中の数々です。
更新日: 2022/03/30 (水) 09:40