20世紀の日本は大量生産、大量消費、そして大量廃棄により経済発展してきましたが、今世紀はそのような社会から環境を重視した循環型社会へ変わっていこうとしています。 養蚕業も同様に工業生産の原料としての繭を大量生産し、日本の経済発展に寄与してきましたが、 現在、繭の大量生産から個性的な繊維や医薬素材の生産に変わっている最中です。 また、 「カイコ」は殺虫剤などの農薬に弱く、桑園にはほとんど農薬が使われていません。 繭は天然繊維になるわけですし、養蚕業は非常に環境に優しい産業です。 今回の講座では日本の近代化を支えた蚕糸業について概説します。
更新日: 2023/02/26 (日) 21:23