野球で失策をするとエラーをしたといいますが、ミスをしたという方が適切ではないかと思います。測量は、多数のデータを処理して、ミステイク(錯誤)を排除し、エラー(誤差)を極力少なくして最確値(最適値)を求める技術です。もしミスをすれば再測をします。辻褄の合うようにデータを書き換えることなんて、考えられません。 地図は、現実の世界のうちの特定のものだけを、様々な誤差を含みつつ記号化して表示しています。測量や地図作成で求められるものは、絶対的正解ではなく近似的最適解です。受講者の皆様に、地図の裏側を少々知っていただき、今まで以上に地図を楽しんでいただければ幸いです。
今回も多くの方にご参加いただき、皆さまの関心の高さがうかがえました。大学生や中学生にも参加いただき、講座終了後には講師の野々村さんとお話しする姿もありました。
昔の測量方法から現代までの測量地図作成の変遷のお話し、国土地理院でお仕事されていた時のおもしろエピソード。鉄道の路線図のおもしろ話。(行って現地の人々との話から「なぜそのような形になったのかを知った」という話。)また、府中の今昔がわかる様々な地図をみながらの解説。地図を見ながら楽しく町歩きする際に使えるおすすめツールの解説などがありました。
更新日: 2023/02/27 (月) 15:03