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【第37回府中市男女共同参画推進フォーラム】「未来の準備;年収の壁、年金・育児・介護・教育給付金のポイントを学ぶ」

今回のセミナーでは、未来の準備に関する重要なポイントを2部構成でお届けしました。 第1部では、関野敏子が「年収の壁と社会保険加入のメリット」について講演しました。 第2部では、近津 恵三子が「育児・介護・教育給付金のポイント」について講演しました。

第1部では、関野敏子が「年収の壁と社会保険加入のメリット」について講演しました。私たちの生活は公的な社会保険制度によって生涯守られていることと特に国民皆年金の仕組みを話しました。現在問題になっている第3号被保険者制度の成り立ちと時代背景、令和の女性の働き方をグラフで説明しました。「年収の壁」という言葉を最近聞きます。実際は税制上の壁は超えて良い壁で、社会保険上の壁を超える時は今後の働き方を考える必要があります。年収130万円超、従業員100人以下の場合、国民年金と国民健康保険の保険料の支払いが生じてしまうことに注意する。現在政府が進めている「年収の壁」支援強化パッケージにより社会保険加入の支援があること。女性は長生きなので、社会保険に加入し厚生年金をプラスしてもらう方が老後の生活が安定すること。しかし現実の第3号被保険者の本音のアンケートと正規職員と非正規職員の割合のグラフも載せました。

第2部では、近津 恵三子が「育児・介護・教育給付金のポイント」について講演しました。最新の育児休業制度として、パパが参加しやすい育休の説明や、パパが育児休職を取るための方法、そしてパパママ二人で育児休業を取れるようにする2022年10月からの育児休業法改正内容を分かりやすく案内しました。出産手当金、出産一時金、育児給付金や社会保険の免除に関する情報も提供しました。さらに、育児に関して厚生労働省がお勧めするサイトや東京都などの行政からの情報も説明しました。
介護については、雇用保険からの給付金と併せて育児・介護休業法の概要や、労働者が取得できる法的権利について案内しました。リスキリングや再就職支援についても具体的な情報を提供し、雇用保険からの教育訓練給付やハローワークの無料職業訓練、経済産業省のリスキリングを通じたキャリアアップ事業、東京都のデジタル人材育成事業についても紹介しました。最後に、参加者には世帯全体で生涯賃金を考え、年収アップを目指す提案を行いました。

《参加者の声》

第1部
セミナ―終了後、参加者の皆さんに質問や感想をお聞きしました。60代「年代により働き方の変化があり、その都度自分と向き合いしっかり考えていきたい。」50代「中三と高三の子供、103万円の壁を意識していた。」40代「下の子供10歳で残業できない。」30代「6歳と3歳の子供、体力的に正社員は厳しい。休職中」などの意見がありました。男女共同参画センターの受付に東京ウィメンズプラザ発行の「パパとママが描くみらい手帳」のみらいデザイン年表を参考に、ライフデザインプラン(家庭、仕事、学ぶ、趣味等の割合を現在、5年後、10年後の一覧表)を作成しました。皆さんが仕事、家庭、環境の変化を予測して充実した未来を目指してほしいと思いました。

第2部
セミナー終了後、歓談の時間を設け、参加者の皆様にそれぞれのテーマについてお伺いしました。特に第一部から引き続き参加された方々には、既に育児をされている方が目立ちました。参加者の多くは世帯年収や生涯賃金の話を理解しているものの、実際には家族の協力が得られないという悩みがあることが浮き彫りになりました。この共通の悩みを共有することで、参加者同士が「一人ではない」と共感し合う場が生まれたのではないかと思います。このセミナーを通じて、参加者が新たなアクションを起こすきっかけになればと願っております。

《主催した感想》

当団体名の「金融ジェロントロジー」は、「金融」と老年学を意味する「ジェロントロジー」を組み合わせたもので、長寿が金銭面に与える影響や経済、医学、テクノロジーなど多方面から社会課題に取り組むための啓蒙活動を行っております。これまでのセミナーでは、50代後半以降の受講者が多く見られました。
今回は、比較的若い世代の方々にご参加いただき、働き方や世帯収入について深く考える機会を提供できたのではないかと思います。セミナーの目的である『年収の壁』と社会保険加入の年金メリットを解説し、育児、介護、教育給付金のポイントを提供することで、将来の安心とスキル向上をサポートする内容をお伝えできました。このセミナーを通じて、皆さんに将来を見据えた考え方や対策の一助となればと願っています。次回、このような機会をいただけましたら、当団体の理念に基づき、人生100年のスパンでの人生設計を考えるセミナーにしたいと考えております。また、次回の募集活動に関しては、X(Twitter)、インスタグラム、フェイスブック等のSNSも積極的に当団体も活用したいと思います。

更新日: 2024/07/21 () 02:51

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