今回は 桜美林大学名誉教授・日本応用老年学会会長 柴田博氏をお招きして「高齢期の健康概念から見た、健康寿命の誤解と嘘」について”講演して頂きました。 ~2年前の厚生労働省のe-ヘルスネットでは、まだ平均寿命と健康寿命の差が男性約9年、女性約12年というデータを取り上げ、社会保障制度持続ためにこの差を縮めようと訴えています。高齢者の幸せのためでなく、社会保障制度持続のために健康寿命を延ばそうと言っているのです。実質の差は約2~4年です。この誤解と嘘を解き明かします~ またいきいきプラザ職員による「今日からできるフレイル対策!」も開催いたしました!
【スケジュール】
☆11:15~12:00:「今日からできるフレイル対策!」(健康体操)
健康体操「今日からできるフレイル対策!」(いきいきプラザ)
みなさん、日ごろの運動不足とストレスを発散されたようで終了後はスッキリされた笑顔が見られました。
A 13:00~14:10:「高齢期の健康概念から見た、健康寿命の誤解と嘘」
内容:2年前の厚生労働省のe-ヘルスネットでは、まだ平均寿命と健康寿命の差が男性約9年、女性約12年というデータを取り上げ、社会保障制度持続ためにこの差を縮めようと訴えています。高齢者の幸せのためでなく、社会保障制度持続のために健康寿命を延ばそうと言っているのです。実質の差は約2~4年です。この誤解と嘘を解き明かします
講師:柴田博氏 (桜美林大学名誉教授 日本応用老年学会会長)
柴田先生は、高齢者にとっての「健康寿命」の実際について、厚生労働省のデータを例に挙げながら、誤解されがちな統計の背景やその影響についてわかりやすく解説してくださいました。特に、健康寿命延伸が高齢者の幸せではなく、社会保障制度の維持を目的とした論調で語られる現状に一石を投じる内容に、多くの参加者が深く共感しておられました。 「平均寿命と健康寿命の実際の差は約2~4年」というデータは、新たな視点で高齢者の暮らしを見つめ直す大切さを教えてくれるものでした。 参加者の皆様からも、「これまで抱えていた疑問が解けた」「データの裏側を知る重要性を痛感した」との声を多くいただき、大変充実した時間となりました。 これからも金融ジェロントロジー研究会は、皆様の学びを深める場を提供してまいります。 なお、柴田 博先生は、本セミナーでのご講演からわずか数日後の12月22日にご逝去されました。先生のご訃報に接し、心より哀悼の意を表します。 柴田先生は、老年学(ジェロントロジー)の発展と普及に生涯をかけて尽力され、多くの方々に深い示唆と学びを与えてくださいました。本セミナーでのご講演も、そのお人柄と卓越した知識に裏打ちされたものであり、参加者一同にとって忘れられないものとなりました。 先生が残された功績とお言葉は、これからも私たちの心に生き続け、学びを深める原動力となることでしょう。改めて柴田 博先生に感謝申し上げるとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。
更新日: 2025/01/26 (日) 12:23