米国出身のドナルド・キーン先生は、日本文化に深く傾倒し、伝統的な日本文学の真髄を世界に広めた大学者として知られています。晩年は日本に帰化し、日本人としてその最期を迎えられもしました。しかし、先生が日本文学と出合い、その研究に生涯を托されるようになるまでの一連の経緯やその後の展開についてはほとんど知られておりません。第10回の講座では先生の前半の足跡を取り上げましたので、今回はその後半の足跡について話を進めさせて戴こうと存じます。
更新日: 2021/05/09 (日) 13:48