小学校では2018年、中学校では2019年から道徳が教科(特別の教科)となりました。世の中で起こるさまざまな事件を見聞きすると、道徳心が大きく欠落していると感じることがあります。道徳教育に力を入れるべきだと考えている文科省の施策も、肯定的に受け止めるべきところもあると思います。一方、道徳教育に関しては、「価値観は多様なのだから、学校で一律の授業をすることは価値観の押しつけになりうる」、「国家や国体の維持に有用な道徳観を形成しようとしている」、「体験の中で道徳は獲得されていくから、授業を通して言葉で教えても意味がない」、「学校や教員の価値観を必ずしも信じられない」など、さまざまな疑問や反論もあるように思います。そもそも、道徳教育の必要性を主張すること自体に何となく忌避感を覚えることもあるのかもしれません。
はたして、道徳は教える必要があるのでしょうか。あるいは教えることにはむしろ弊害があるのでしょうか。教える必要があるとして、学校で教えるのが適切なのでしょうか。実際のところ、学校の道徳の授業は役に立っているのでしょうか。わたしたちの経験を振り返りつつ、いろいろな論点からそれら一連考えていきたいと思います。
2024/07/20 (土) 14:30 〜 16:00
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