〈講座概要〉
本講座担当の愚身は生来の旅好きでもあり、紀行作家としての一面を持ち具えながら、自らに托された生の旅路を黙々と歩み続けてきました。そして、そんな定めなき道行きの途上にあって、様々な人物や風物・事象との奇遇にも恵まれました。また、それら貴重な諸体験を介して、自分なりの旅の哲学を培うことができもしたのです。第40回を迎えたこの教養講座を今般で締め括るに際し、その結びと致しまして、自らの日本紀行の足跡にまつわる数々の椿事、さらにはそこから浮かび上がる「旅」というものの本質について、ささやかながら私見を語らせて頂こうと思い立った次第です。「旅は無計画を以て至上となす」という自らの信条を講話の柱に据え置きながら・・・。