本団体は、ホロコーストで犠牲となった子どもたちが生きた証として4000枚の絵を遺したテレジン収容所のエピソードを軸とし、子ども~高齢の方まで幅広い世代を対象に不定期でアートワークショップ、講演会、展覧会、演奏会などのイベントを企画し開催する。月に1回のミーティング活動。
登録:2020/03/04 最終更新:2024/08/10アートワークショップ事業:感じる心・人間らしさを育む 「フリードルのアトリエ」を企画。同事業を令和2年度府中市市民活動応援助成金「エール」に申請。
11月8日開催【フリードルのアトリエ】
令和2年度市民活動応援助成金エール対象事業
目的
子どもも大人も自由にありのまま自由に表現できる場と、創作したり見たりするアートを通して自分自身や他者の経験を感じる時間を作る。互いの違いに気づき、受容し、尊重し合う体験を通して、感じる心・人間らしさを育み合う。ひとりひとりが大切にされる多様性のある平和な地域社会に繋げる。
場所・参加者
・あそびのアトリエ ズッコロッカ
(アートワークショップの開催)
午前午後に計2回
参加者 赤ちゃん~大人まで26名
・Co-study space
“Posse”
(レプリカ展示)
10時~16時半
出入り自由
参加者 90名
成果
コロナ禍で地域への貢献を大切に考えた結果、循環する関係・資源(環境・材料・予算)を目指した点が、地域の方と一緒に繋がりながら開催できたと思う。「ワークショップは参加できず残念だったが、展示の隣から楽しそうな子どもたちの声や音が聞こえてきて、それが当時の教室と重なるようで良かった」という意見を頂いた。結果として、体験する場と作品を見て感じる場の2会場で、本来フリードル先生が作りたかった場と時間:「フリードルのアトリエ」となったと実感があった。1日のみのイベント開催となったが会場全体に温かく柔らかい空気が流れ、目的は、十分に達成できたと全メンバーが実感できた。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
①「フリードル先生学習会」
・日時/5月 10時〜12時
・場所/片町文化センター
・内容/ナチスの強制収容所で子どもたちに絵を教えたフリードル先生について掘り下げて学習した。
・人数/4名(会のメンバー)
②ノンフィクション作家 野村路子氏 蔵書をめぐるオンライントーク会
〜活動30年の軌跡を本棚から紡ぐ〜「人と本とおしゃべりと」
・日時/8月22日(日)14時~16時
・場所/オンライン
※「テレジンを語りつぐ会in川越」の方々にご協力頂き、野村氏ご自宅より配信。
・内容/テレジン収容所の子どもたちが描いた絵を30年前に初めて日本で紹介をされ、いのちのメッセージを伝えてこられた野村路子氏(「テレジンを語りつぐ会 代表」)。野村氏の活動の軌跡が詰まった本棚を主役に、30年間での出会いや物語、活動の原点や思いをお話し頂いだ。
・人数/40名
(九州や広島、茨城など全国他、イスラエルやドイツからも申込み頂く)
・参加費/850円(資料「野村氏蔵書リスト」つき)
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
③〜五感を刺激するアートワークショップ〜
「ちょうちょになったらどこに行きたい?」
・日時/7月30日(金)14時〜16時
・場所/調布市西部公民館(西部公民館よりご依頼)
・内容/公民館にて開催された「テレジン収容所の幼い画家たち展」にちなみ、フリードル先生の独特の手法を取り入れたアートワークショップを開催。
楽器や植物なども取り入れ、音やにおいも感じながら自由に作品制作を行う。
・人数/年長〜小学生を中心に15名
(告知の入った公民館だよりが近隣の小学校にて配布される)
・参加費/150円
④〜ご協力〜
アウシュヴィッツに消えた子どもたち「テレジン収容所の幼い画家たち展」
主催 NPO法人ひ・ろ・こらぼ
・日時/2022年1月27日〜30日 11時〜19時
・場所/小金井市宮地楽器ホール
・内容/展覧会のチラシ配布、受付作業のご協力。
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
コロナの影響が続く中で、自主企画・開催が難しい時期だったが、③④のようにご依頼を頂いたり、他団体とご協力しながら工夫して展開できたことはとても良い経験だった。また②のオンライン企画は、市を超え全国から参加頂き、新たな場作りとして可能性を感じ勉強となった。
反対に市外での活動が多かった為、地域を意識した活動の課題が見えた。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
~協働事業~
※実行委員会として団体参加
●主 催
みんなでウォールアート実行委員会
【西武鉄道株式会社、府中市市民活動センタープラッツ、あそびのアトリエ・ズッコロッカ、テレジンを語りつぐ会 府中】
●実施日
①11月6日(日) ②12月4日(日) ③12月11日(日)
(当初予定の11/13、11/23は予報のため順延)
●場 所
西武多摩川線「新小金井」駅~「多摩」駅間
押立架道橋の壁(約2.5m×約15m×2面)
●参加人数: (実行委員) 7人 (サポーター) 延べ50人 (一般) 延べ102人
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
他団体や企業との協働事業を掲げていたので目標を達成できた。
企画案から実施まで約10か月に及ぶ事業となったが、様々な立場を越えての協働事業に参加させて頂き、貴重な経験となった。
初めての試みで天候にも左右されての活動となったが、地域の大人から子どもたち~多様な人々~の手によって、落書きのあった架道橋がカラフルで明るい場所へと大きく生まれ変わった。
決められた絵を描いていくのではなく、参加者やスタッフがその時々で重ね進めた絵は、繋がりの軌跡のようになり、記録にも記憶にも残る楽しさ溢れる作品となった。通りかかる方も話しかけてくれたり、写真に収めたりと興味を持って頂けた。
「とても楽しく大人も夢中になった。またこんな協働企画をぜひ!」「西武鉄道さんと直接交流でき身近に感じれらた」という声が多く、サポーターや西武鉄道の方も共に描き《共創》を実感できた。一方、過程で「自分の絵が消されてショックだった」という声も頂き、数回に分けて壁画を完成させていく今回の手法において、参加者への説明をより丁寧にするなど運営面での課題も見えた。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
~準備や受付などのサポート協力~
「子どもの権利とテレジン収容所の幼い画家たち展」(小金井にて)
●日時:2023年2月16日~19日
●場所:小金井宮地楽器ホール・市民ギャラリー
●主催:NPO法人ひ・ろ・こらぼ
【内容】
テレジン収容所で子どもたちが描いた絵(複写)と子どもの権利条約や小金井市子どもの権利に関する条例、小金井市子どもオンブズパーソンについての展覧。
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
小金井では同じ会場で3年連続の開催となり、毎年協力させて頂いている。
その中で覚えた手順や仕事内容を府中でも活かしていきたい。
連続開催で、毎年同じくらいの来場数見込みが難しい面を教えて頂いたが、
平和のメッセージを伝え続ける大切さを自分たちも感じながら参加させて頂いている。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
◇展覧会にむけて「みんなで準備会」計3回実施
●実施日:
①9月21日(木)
②10月3日(火)
③10月19日(木)
※いずれも10時~12時
●場 所:住吉文化センター・会議室
●対 象:どなたでも
●参加人数/作業内容:
①5人 /チラシ仕分け(小学校6校分)
②6人 /チラシ仕分け(小学校2校分、中学校3校分)・展示内容話し合い・スタッフバッジ作成
③4人 /展覧会パンフレットの折込み、立看板の制作
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
秋の展覧会に向け、3回に分けて準備会を開催。メンバーでない人でも誰でも気軽に来られるようにオープンな雰囲気で文化センターで実施。今回、広報に力を入れ、小中学校11校分にチラシを仕分けしたり、パンフレット500部折り込みしたりと大量作業が多かったため、身近な友人たちが駆けつけてくれとても救われました。また、数人で交流しながらの作業で楽しく分担でき、市民活動の良さを実感できました。実際に学校でのチラシを見て来場くださった子どもや保護者の方がいました。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
◇トーク&アートワークショップ「フリードルのアトリエ」
●実施日:7月30日(日) 14時~16時
●場 所:府中市市民活動センタープラッツ・第二会議室
●対 象:小学生以上推奨(小学生は保護者同伴)
●入場料:1000円(きょうだい二人目から500円・2歳以下無料)
●参加人数:46人
●スタッフ人数:当会メンバー3人、ボランティアスタッフ12人
●トークゲスト:ノンフィクション作家 野村路子氏
協 力:府中市市民活動センタープラッツ
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
会の設立時から活動の軸としてきた体験型企画「フリードルのアトリエ」を夏休みイベントとして、プラッツにもご協力いただき実施しました。若い世代にも参加いただけるようにアートワークショップとトークを同時進行する新たな試みでしたが、3歳~中学生の子どもたち20人と保護者の方にも来場いただけ大変賑やかな会となりました。大きなポスター裏紙や段ボール板に伸び伸び描いたり工作に熱中する子どもの横で、講師のトークに集中したり創作に挑戦する大人も多く、様々な要素が交じり合う中で「ひとりひとりがありのままでいられる時間・ありのまま表現できる場」を共創できた達成感がありました。不自由だったコロナ禍を経て、テレジンの子どもが体験した「自由に表現できる喜び」に溢れた場となりました。
今回もたくさんのボランティアさんに支えられた場となり、展覧会もご協力いただきながら皆で開催したいと願いが強くなりました。秋開催の展覧会に向けての告知と同時に、サポートをお願いする機会にも繋げることができました。
※完成した段ボールパネルは、8月いっぱい府中市市民活動センタープラッツ5階広場に展示させていただきました。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
◇「テレジンの小さな画家たち展」~子どもが夢を描くとき~
※同時開催パネル展「空のない星」
●実施日:11月1日(水)~5日(日) 10時~17時(最終日12時半まで)
※10月31日は設営
※11月3日(祝) 13時半~/15時半~ ギャラリートーク開催(講師・野村路子氏)
●場 所:府中市美術館・市民ギャラリー
●対 象:どなたでも
●入場料:無料
●来場数:766人(赤ちゃん~大人まで)
●スタッフ人数:当会メンバー4人、ボランティアスタッフ30人(7~13歳までの子どもも含む)
協 力:在日イスラエル大使館、テレジンを語りつぐ会(代表 野村路子)、NPO法人 ひ・ろ・こらぼ
後 援:府中市、府中市教育委員会、府中市社会福祉協議会
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
テレジン収容所の子どもたちの絵をレプリカパネルにしたものを野村路子氏よりお借りし、約100枚の絵を紹介する大規模な展覧会を開催しました。設立当初からの念願の開催でしたが、世界情勢が急変する中での開催となり、意見も様々上がることも考慮し、「困難な今だからこそ思いを込めて開催しよう」と挑んだ展覧会でした。幸いにも新聞2社(毎日・朝日新聞)にて記事に私たちの思いも掲載頂けたことで、同じように「今だからこそ」と感じて関心を持っていただけた方が大変多く、結果として766名もの方々に来場いただけました(市外からも多く来場)。どこの国、どんな民族に生まれても、みんな笑顔でいてほしい。未来に夢を抱ける世界であってほしい。そんな母の願いで走り抜けた5日間、大人から子どもまで沢山のサポーターさんに支えられ実現できた展覧会でした。
展示以外でも、ギャラリートーク開催・創作ブース設置・本など資料スペース設置と盛り沢山の内容でしたが、ご意見の反響から小さな子から大人まで楽しめ居心地の良い空間を生み出せたと実感しています。私たちが伝えたかった事「大人が子どもたちのために何をできるのか」を考える機会に繋がったと確信を持てる活動の集大成となりました。小学生や親子、10代~30代の若い世代にも来場いただき、175枚のアンケートには、「小3の娘にも話したい、母であるが故考えさせられた」・「僕らは子供達から希望という贈与を受け、その子供たちの未来に何が出来るのか?」という言葉も寄せられました。中には、「チェコの大学に留学していたので絵の言葉が読めてより生々しく感じる。貴重なものが見られた」という大学生の姿もありました。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
◇「府中のまち クリエイターノート」授業開催
主 催:府中市 市民協働推進部 協働共創推進課
●実施日:2024年2月8日(木) 2限目~4限目の3時間分
●場 所:府中市立第三小学校
●対 象:6年生3クラス(110名)
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
市が6年生に作成している「府中のまち クリエイターノート」次年度版に掲載いただける繋がりで、活動紹介の授業をさせていただきました。
20分のトークのあと、後半には模造紙とクレヨンを使ったワークショップを実施。
テレジンで絵を教えたフリードル先生が大切にしていた「創造すること」をテーマに、6つの班に分かれて皆で1枚に描き合うこと《共創》を楽しみました。絵のお題は自分の手形や丸、波線など簡単なものからスタート。途中「ブラックホール」のお題では力あまり紙が破けてしまう班が続出しました。最後は担任の先生に楽器を鳴らしてもらって「この音を絵にしたら?」のお題。
フリードル先生が80年前に収容所で実際に子どもたちと行っていたお題です。
子どもたちは皆とても真剣に聴いてくれ、未来を担う子どもたちとテレジンのエピソードから平和を考える有意義な機会となりました。
●アートワークショップ企画「フリードルのアトリエ」を小規模でも開催。
●テレジンに限定せず、関連ある事柄での企画も検討。
2020年の設立時からコロナ禍もあり大変ではあったが、3年かけて念願の大規模な展覧会の開催も実現できました。メンバー4人とも子育てしながらであるが、今までの繋がり、展覧会に来場下さった方に向けて告知し引き続き展開していきたい。