Code for Fuchuは市民の力とITの力で地域の課題を解決する団体で、この活動はCivicTech活動と呼ばれています。
ITは便利な技術ですが、それを活用するのは人です。Code for Fuchuは人に注目し、地域の人々との対話を大切にしています。
身近な出来事や困りごとを話し合ったり、アイディアを出し合ったり、自身の活動を宣伝したり仲間を募集したり。多様な人が集まり楽しい時間を過ごす井戸端会議を3年間続けました。
ワークショップデザインやファシリテーションをしてみたい人、企画やプロジェクトを実行したい人は運営側に参加してください。ITを活用し、地域の課題を解決したいエンジニアの参加は大歓迎です。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
東京都北区のNPO・ボランティぷらざが主催する「北区協働担い手づくり研修」に登壇し「新しい仲間と出会う場づくりのコツ」と題して講演しました。(2月)
Code for Fuchuの活動事例や自身のこれまでの市民活動の振り返りを用い、地域で活動を始めるコツ、参加しやすい場づくり、一人一人の思いを共有して活動に活かす方法等について皆さんにお伝えしました。
この事業は団体との協働で実現しています。
協働先は北区NPO・ボランティアぷらざです。
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
東京都北区は市民協働を推進しています。中間支援組織である北区NPO・ボランティアぷらざは協働に取り組む市民や取り組みたいと思う市民に実践的なノウハウやコツを提供するために今回の講座を企画しました。
講演ではCode for Fuchuを始めるまでの経緯や始めてからの話を、自身の定年後に備えた10年間の取り組みや思いと併せてお伝えしたところ参加者から大きな反響をいただきました。
一方的な講義で終わらせずに参加者との対話を重視した時間にしたことで質疑応答もしやすく納得感の高い充実した時間を提供することができました。
参加した皆さんのアンケートを拝見すると、前向きになれたというメッセージが多く私の話がみなさまの心に届いた様子に一安心しています。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
耳が聞こえない子どもたちと夏の楽しい思い出づくり in伊豆大島
聴覚障害のある子どもたちと家族を支援する八王子市の市民活動団体と協働し、家族と子どもを東京都大島町(伊豆大島)に招き静かな大自然の中で楽しい夏の思い出づくりをしてもらいました。(8月)
この事業は団体と企業の協働で実現しています。
協働先は東海汽船株式会社、伊豆大島バリアフリーペンションすばる、市民活動団体ほっとりんくなどです。
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
障がいのある子どもを持つご家族は外出する際に周囲の人々にとても気を遣う、という声をお聞きました。
ならば、東京から近くて行きやすい、人が少ない伊豆大島に招き大自然の中で周囲を気にせず自由にのんびりしてもらおう、と考え団体の代表者に大島行きの協働を提案し実行に至りました。
初めて海で泳いだ!スイカ割り楽しかった!温泉よかった!プール貸切状態!お母さんたちは夜遅くまで情報交換や懇親・・・。また行きたい。
こんな声をいただきました。
市民活動団体と島の地域資源をつなぎ協働したことで、これまで気が付けなかったことをたくさん学ぶことができました。そうか、耳が聞こえないということはこういうことなんだな。と障がいに対する理解が深まり自らの行動や考えを成長させることもできました。
みなさんを島にお招きし安全安心に楽しくお過ごしいただくための仕事量は少なくありませんでしたが、子どもたちと一緒に遊べて楽しかったです。それに子どもたちの笑顔や親御さんたちのリラックスした姿を拝見することができてとてもうれしく思いました。
1.具体的な実施事業・イベントを教えてください
地域資源を活かして専門学校の学生にフィールドワークの機会を提供
小金井市の総合学院テクノスカレッジは地域に出て実践的な学びを得る「校外の学びの場」を求めていました。そこで日頃から親交のある東京都大島町(伊豆大島)とテクノスカレッジをつなぎ、学生たちを伊豆大島に迎え入れフィールドワークを実現しました。(10月)
この事業は学校、企業、団体との協働で実現しています。
協働先は東海汽船株式会社、伊豆大島バリアフリーペンションすばる、株式会社大島牛乳、一般社団法人ぶらっとハウス、ゲストハウスStayDo、株式会社フロンティアコンサルティング、WELAGO、総合学院テクノスカレッジなどです。
2.実施事業は、どのような社会貢献・地域貢献活動になりましたか
建築科、インテリアデザイン科、観光ツーリズム科の3学科の学生の合同授業(テクノスゼミ)を総合学院テクノスカレッジと協働し企画、実行しました。ゼミのテーマは「障がい者にやさしい旅づくり」でした。行き帰りの移動や宿泊、観光など一連のプランを作成し提案することに加え、今回は利用する交通機関や宿、施設に対する改善提案も含まれています。
学校は学生に現地に足を運び自ら見て聴いて考えることを求めていました。
そこでCode for Fuchuは学校に対し地域資源の活用を提案し実行に至りました。
フィールドワークに向けて伊豆七島と東京間の航路を受け持つ株式会社東海汽船に学生たちと訪問し障がい者に対する取り組みの現場を拝見し事前学習しました。フィールドワーク当日は予め調整した島内の協働先を巡回し視察しました。障害者の宿泊先となるバリアフリーペンションすばるでは建築インテリアの学生が隅々まで施設を調査し、現代の障がい者が利用しやすい宿に変わるための魅力的な提案を作りました。
2月には国内の旅行会社(京王観光、近畿日本ツーリスト、クラブツーリズム)と大島町議会議員を学校に招き成果発表会が開かれました。
この事業では教育現場である学校と協働し将来を担う学生たちに学びの機会を提供することや東京の離島のプレゼンスを高めることができました。
Code for Fuchuメンバーはさまざまなところに越境し新たな価値を創造しています。
2025年度もこのスタンスは変わらず、各方面において貢献できるよう努めてまいります。